コーティング剤メーカーの会社様を通じ、
数か月前に一件仕事をさせて頂きました
千葉市内の建設会社様より、
「アルミの外壁を甦らせることは可能か」
との問い合わせを頂きました。
何か、剥がれてきています。
パネル最表面のクリア塗装でしょう。
(アルミ素地⇒アルマイト電解着色⇒クリア)
面白いことに、場所によっては
遠巻きに白く見えていた欠落塗膜が、
目の前で見てみると逆に銀色に見えたり。
「メーカーとしては甦らせる手段はなく、
こうなったら張り替えています。」
とのことで、サンプルを取寄せ様々テスト。
・塗膜(クリア)の剥離剤はどれを使うか?
・塗膜下のアルマイトの厚みは?
・調整研磨は何で?何番手で?何工程で?
・塗布するコーティング剤はどれにする?
数パターンの『研磨×コート剤』の
サンプルを作成し、テスト施工に臨みます。
現場監督に仕上のご希望を伺い、
仕様を決めてテスト施工。
「予想していた以上の仕上りだ。安心した。」
塗膜の剥離に使用した剥離剤は、
強力ながら窓サッシについても影響なく、
排水もバクテリアが無害化する優れもの。
コート剤は金属専用の無機ガラスコート剤。
見た目の均一性・将来の剥がれ回避の為、膜厚は数ミクロン(理論上)ですので、
下地の粗を完全に隠すことはできません。
下地の調整研磨が成否を分けます。
尊敬すべき信念をお持ちの現場監督の元、
施工が絡む他の職種の職人さん、
元請の社長様・職人さんと協力し、
無事甦生が完了しました。
喜んで頂けたようで何よりです。