千葉県 八千代市内 クリニック

外壁アルミパネルの甦生

 


Ⅰ. 問合わせの背景

コーティング剤メーカーの会社様を通じ、

数か月前に一件仕事をさせて頂きました

千葉市内の建設会社様より、

 

「アルミの外壁を甦らせることは可能か」

との問い合わせを頂きました。 


Ⅱ. 現地調査

何か、剥がれてきています。

パネル最表面のクリア塗装でしょう。

 

(アルミ素地⇒アルマイト電解着色⇒クリア)

 

面白いことに、場所によっては

遠巻きに白く見えていた欠落塗膜が、

目の前で見てみると逆に銀色に見えたり。


Ⅲ.調査・テスト・検証

「メーカーとしては甦らせる手段はなく、 

 こうなったら張り替えています。」

 

とのことで、サンプルを取寄せ様々テスト。

 

・塗膜(クリア)の剥離剤はどれを使うか?

・塗膜下のアルマイトの厚みは?

・調整研磨は何で?何番手で?何工程で?

・塗布するコーティング剤はどれにする?


Ⅳ.テスト施工

数パターンの『研磨×コート剤』の

サンプルを作成し、テスト施工に臨みます。

 

現場監督に仕上のご希望を伺い、

仕様を決めてテスト施工。

 

「予想していた以上の仕上りだ。安心した。」

 

塗膜の剥離に使用した剥離剤は、

 

強力ながら窓サッシについても影響なく、

排水もバクテリアが無害化する優れもの。

 

コート剤は金属専用の無機ガラスコート剤。

 

見た目の均一性・将来の剥がれ回避の為、膜厚は数ミクロン(理論上)ですので、

 

下地の粗を完全に隠すことはできません。

下地の調整研磨が成否を分けます。


Ⅴ.施工中の様子

甦生前              甦生後

各所甦生後

Ⅴ.終わりに

 

尊敬すべき信念をお持ちの現場監督の元、

 

施工が絡む他の職種の職人さん、

元請の社長様・職人さんと協力し、

 

無事甦生が完了しました。

 

喜んで頂けたようで何よりです。