(大変恐縮ながら・・・)
典型的な『裏面処理』していない
石を貼ってしまったが故の現象です。
特殊洗浄・染抜きで一時綺麗になっても、
雨が降ればジワジワと濡れ染みが裏から
まわり、私たちの目に映ってきます。
当マンション様は、
削った丘の途中(下に近い)にあることから
常に土地上方からの水気が押し寄せて来、
また玄関が北を向いていることもあり
日当たりもないため水気が抜けにくく、
水気が石に出てきやすいご環境です。
よしうまく洗浄できたぞ、
ということで石が綺麗になったのも
束の間、外で土砂降りの音が・・・
じっと観察していると・・・
目地からしみ出してくるのに
10分かからなかったと思います。
目地から水気が上がってきています。
『眠り目地』なのも水気には不利かも
知れません。
石は御影石の一種:山西黒(斑糲岩)
の特徴として濡れると真っ黒に見えます。
小口から水気が来ますと目地が
一気に黒くなって目立ちます。
石『表面』は大丈夫か?
と言いますと、必ずしもそうとは言えず。
さらさらしているように見えるのですが
マットなどを置いていますと、
左のように湿気・水気・水・・・
洗浄後、十二分に乾燥させて、
ガラスコート含浸にて経過観察です。
『裏面処理』をすると石を貼る際の接着に
問題が出る、という声があるようです。
石を貼る勉強にと現場に呼んで下さった
石職人さんは、水性の浸透コート剤なら
問題ないとおっしゃっていました。
毎日の清掃で一見綺麗な浴室。
しかし、床になんともどんよりしたような重さが有ります。
ホテルのマネージャー様も気にされており扉を開けたら「ばん!!と明るい浴室」にしたいとのことで、複数の業者を呼び研磨させたのだそうです。
しかし、納得のいく結果とはならなかったとのことで、諦めておられました。
(他の部屋の様子。べっとり重いですね→)
まず洗ってみると、何か塗られていたかのような重いよごれ(?)が浮き上がりました。研磨の結果が思わしくなくコート剤を塗布して納めた業者さんがいたのかな、とも。
御影石専用研磨機にポリッシャー、ハンドポリッシャーにグラインダーと使い分け、美しく甦生しました。