長野県奥志賀高原 四つ星ホテル

客室 『木』 テーブルの修復塗装

甦生後のテーブルの様子

Ⅰ. 問合せの背景

毎年11月にお伺いさせて頂いている

奥志賀高原のホテル様にて、

 

通例の施工を終え下界に降りようと

したところ、

 

「頼みたいことがある」

とのことでご相談を頂きました。

 

スイートのテーブルの劣化が顕著となり、

シートの貼物をし凌いでおられたそうです。

そのシートを剥がして、

修復塗装出来ないかとのことでした。

 


Ⅱ. 剥がしてみた

偶然にも2週間後、同敷地内にある

兄弟ホテル様に別案件で呼んで頂いて

いましたので、

 

その施工が終わったあとに日程をとり、

いざ剥がしてみると・・・


Ⅲ. 下地を整える

貼り物が持って行ってしまい、

素地が露出した部分の凹部を埋め着色し、下地を整えます。

 

 


Ⅳ. 対角線での色調整中

下が出来た後は、上での色調整です。

対角線で色の濃淡差があるので、

お互いを合わせる必要があります。

 


Ⅴ. 仕上クリア塗装

『岩菅山(岩巣護山)』を真正面に望む

大自然の中にある当ホテルは、

客室にも温かみのある木がふんだんに

使われています。

そこで仕上は艶(人工的)を控えめにした、

木を直接感じられる風合いとしてみました。

 


Ⅵ. 終わって

「 おお終わりましたか

  いいじゃないですか味があって

  木を感じるのでうちの部屋に合うと

  思いますよ 」

とは施設に底なしの愛を注がれる責任者様。

 

いつも施工者の気持ちを120%以上も

お汲み下さり紡がれる優しいお言葉に

毎度湧き上がってきて止まない想いは

 

『もっとうまくできなかったものか』