茨城県水戸市内ホテル

真鍮壁の甦生

 


Ⅰ. 問合わせの背景

館内のカーペットの張替えなど内装工事のタイミングにて、階段の腰壁を覆う真鍮壁の甦生依頼を頂きました。

 

見上げてみると何とも言い難い風情です。

金属という感じが伝わってこない・・・

 

 


Ⅱ. 現地調査

何かが塗られているような感じです。刷毛の塗り筋も見えます。とりあえず一部研磨してみます。すると何かが剥がれました。

 

真鍮は酸化してくすむので、それを先取りしたエイジング塗装でしょうか。

 


Ⅲ. テスト研磨

ホテルの皆さんは、このきたなく見える塗り物が嫌だそうで、剥がして磨いたらどうなるのか?

 

とのことで柱の脇を磨いてみます。

新鮮な真鍮の肌が綺麗に出ました。

 

次は手すりや壁でとのこと。


一番左上の板を磨いてみます。

 

真鍮はただでさえ柔かいのに、一片がとても大きな薄板なのでべこついて、固い柱を磨くようにはいきません。

 

とはいえ綺麗な顔が出ました。

ホテルの皆様は大変喜ばれ、手すり・上裏含めて全面施工することになりました。


Ⅳ.施工状況

高所なので足場を組みます。

 

塗り物を薬品で弱らせ、研磨で削り取り、工程を踏み細かく磨いていききます。

 

仕上は真鍮が酸化するのを防ぐコーティング。

 

眩しい現場となってきました。


甦生前              甦生後

甦生前              甦生後

甦生前              甦生後

各所甦生後

Ⅴ.終わりに

階段の絨毯が赤から青へと変わり、壁の黄金色ととても調和しています。

 

階段周辺も明るくなりました。

ホテルの皆様にも無事喜んで頂け、なによりです。



(水戸東照宮)