浴室全体の甦生

( 壁・天井 : ミストホワイト /バスタブ・床 : アイボリー )

東京都杉並区 築30年 戸建住宅

 


Ⅰ. 問合わせの背景

築30年、人に貸して18年の戸建住宅。

 

この度退去により、オーナー様の娘さんが新たに生活の場とされることになりました。

 

4人家族の方が住んでおられたとの事です。

 

 

 

退去後の確認で18年ぶりに

足を踏み入れられたオーナー様ご夫妻は、

 

変わり果てた浴室の姿を目の当たりにし

愕然とされ、奥様は落涙されたとの事。

 

 


Ⅱ.施工前の様子

①壁

黒いのは、カビではありません。

(ハウスクリーニング業者さんカビ取り後)

 

樹脂表面が相当固いもので擦られ欠落し、

黒い地が出ているのです。 

こちらの浴室は北側の1階で、空調も小さくカビが生えやすい環境と推測されます。

 

現に天井回し縁(壁と天井の境にある部材)は

 

少々の塩素では漂白できないほどのカビが食い込んでおり、結局新品に交換しました。


②バスタブ

喫水線を境に、色違いが起きています。

 

底面は滑り止めか何かが貼られていたのか、変な模様が浮かんでいます。

 

天端の立ち上がり部は、コーキングのカビを取ろうとした影響で塩素が液だれし、退色しています。 


Ⅲ.施工:研磨

浴室のカラーコートでは、

「剥がれない」という観点から

研磨の番手を選定します。

 

研磨で取れない大きなキズやへこみ穴は

パテ埋め補修します。

 

四隅・R部・排水口の周りなどは

特に丁寧に念入りに研磨します。

 

 

壁はガサガサで手を切りそうな肌ですので、

 

まず粗い番手で角を丸く均し、

徐々に細かい番手で研磨していき、

 

状態のよい部分の肌に近づけていきます。


Ⅳ.施工:カラーコーティング/ベースコート

バスタブ・エプロン・床面は一体型で、元々どぎついピンク色でしたが、

 

今回は窓枠の色に近いアイボリー色にすることになりました。

 

ピンクの赤味は色の力が強いので、

 

黄色味のアイボリーを塗る前に2~3層分ベースコートを擦り込み色の力を削ぎます。

 

 


Ⅴ.施工:カラーコーティング/アイボリー仕上

ベースコートを複数回入れた甲斐あって、

 

施工前の素材に見られた脱色・色ムラが

すっかり隠れ、

 

アイボリーが均一に綺麗に乗っています。

 

( 壁・天井はミストホワイト仕上 )

 


Ⅵ.施工:ガラスコーティング

日米で特許を持つ、完全無機で耐久性抜群の特殊ガラスコート剤を2層塗布します。

 

今回のバスタブは、底面に立つとどうも

素材が薄いように感じ、その後長い年月

生活に耐えられるか心もとない感じがしていましたが…

 

カラーコート4層とガラス2層にがっちり

守られ強度が増した実感が有ります。

 

洗い場の床も、

椅子にこすられる状況を想定し、

 

①「剥がれない為」という観点 と、

②「すりキズに負けない為」という観点

から、

 

1層目と2層目それぞれの塗り方には

意図的な差を持たせています。


甦生前)                 甦生後)

Ⅴ.終わりに

一週間に亘る甦生が無事完了し、

 オーナー様ご夫妻には、

 

「あんな酷かったのに!」と

大変喜んで頂くことが出来ました。

 

『甦生』という手段をご存じなく、取ったリフォームの見積は存外高く、

その後色々と調べられたとの事です。

 

 

 家中の壁紙クロスの張り替え、

キッチン流し台・トイレ・洗面台の交換などトータルコストがかさむ中、

 

浴室はフルリフォームの半額以下に

抑えられたとのことで、

 

喜んで頂けて何よりです。