下総国 千葉県流山市 築約35年の戸建住宅

玄関扉の甦生 ( 旧塗膜剥離版 )


Ⅰ. 問合せの背景

以前、フローリングの甦生(ウレタン コーティング)を

ご依頼頂いたお客様より、

 

「玄関扉はできないの?」

 

とのお問い合わせを頂きました。

 

なんでも、約10年前に屋根の修繕を

あるリフォーム会社さんに頼んだところ、

 

「玄関扉の再塗装もいかがですか?」

 

とのことで、ついでに頼んだそう。

 

10年経っていますが、何とも言えない

物悲しい風情の扉です・・・。

 

「なんかがさがさなんですよ。

 これ、つるっとはならないですか?」

 


Ⅱ.一部テストしてみます

とりあえずどんなものか、いけるのか?

テストしてみます。

 

まず薬品を使い塗装を一部剥がします。

 

どうやら綺麗な木目の突板は削り取られ

下地(合板)にペンキを塗っているようです。

 

次に、

 

塗装を剥した一角を甦生してみます。

 

下地は塗料の吸い込みが有りますので、

まずは目止の塗装を行います。

 

その後色を作り、顔料と染料を調整し、

スプレーガンで数層塗布していきます。

 

(テスト結果はOK。

下地の粗を抑える為少し濃くする必要あり)


Ⅲ. 旧塗膜の全面剥離

塗膜を剥がし、ペンキで隠されていた

下地があらわになってくると・・・

 

10年前に施工した職人の息遣いというか、

心情、想念といったものが迫ってきます。

(突板をえぐり取った自責の念…など)

 

そういったものを剥離剤共に洗い去ります。

 


Ⅳ. 目止塗装

下半分、目止塗装した様子。

 

こげ茶色に見えるのが突板の残骸。

 

白っぽい部分はえぐり取られた突板の

下から露出した合板を研磨し整えた部分。

 

溶剤が染み込み、赤みがさしている状態。


Ⅴ. カラーリング

目止が完了したら、次は色を少しずつ、

薄く薄く重ねていきます。

 

木の質感を生かす透明感ある「染料」と、

粗を隠す分木の質感を損なう「顔料」

 

という相反する役目をするもの同士を

調合して色を作ります。


Ⅵ. 無機ガラスコーティング

最終仕上げに、

完全無機のガラスコーティング。


甦生前)                  甦生後)

「え~すごい!つるつるになった!」と奥さまは喜んでくれました。

ご主人さまも「これは大満足だ!」と一言おっしゃって下さいました。

 

ご近所の方も、「通るたびに見学してましたけど、素敵になりましたね~。」

とおっしゃって下さいました。有難うございます。