「バスタブがガサガサで、入浴剤の色も染み、何をやっても綺麗にならない。
さすがにもうだめだ交換しないと…。
しかも(在来工法なので)、壁からなにから
壊さないと…いくらかかるのか…」
そんなタイミングに親戚の工務店さんから
「交換しなくても治す人がいるらしいよ」
とのことで、施工機会を賜りました。
まず第一印象は、「釉薬がないな」。
あとは、喫水線周りに入浴剤の色が
染み込んでいる。
触ってみると、ガサガサの肌で、
きっと染みた色を気にされて、
ごしごしこすられたのでしょう
(補修跡が有ったので業者の方かも)
洗浄・軽研磨をして状態を観察しますと、釉薬の欠損部と、釉薬が残っている部分とが有ることが分かりました。
染色部分は釉薬ごと思い切って削り取り、
平行面は釉薬を活かすよう磨いていきます。
(水の吸い込みが止まり濡れて光っています)
築38年のお宅ですので、周辺のタイル目地が見た目以上に劣化しているでしょう。
コーティング中に水が一滴でも出たら
おしまいです。
念には念を入れて十二分に乾燥させ、
養生し、ガラスコーティングを施します。
甦生の総仕上げに、日米で特許を持つ
特殊ガラスコート剤を2工程で塗布します。
(①吸い込みの目止⇒②均一な造膜)
当コート剤は、完全に生ものですので、
保管は常時冷蔵庫で、使用する際の移動中はクーラーBOXで劣化から守っています。
ご主人と30数年前に家を建てられた
思い出をお話頂きました。
「今回ダメだったら、覚悟を決めて
お風呂を壊すつもりだったけど、
まだまだ使えるようなので、
本当に助かりました。
実は期待してなかったけど(笑)」
とのことで、なによりです。